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どーも奥さん、アナゴです。フグ田君、まあまあ30分だけ、な!


by masuo_anago
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これは‥‥‥デザート、で、ございますか?

「ラーメンサラダ」の貼り紙に惹かれてフラフラと僕は喫茶店へと近付いていった。
今日は大変陽差しが暑かったのだ。

ラーメン食べたい。冷たいのたーべたい‥‥‥

行った先は「喫茶原じゅく」(ミュージックショップ国原地下)
なんでこの街で「原じゅく」(しかも「じゅく」はひらがな)なのかわからないが、なんだか昔からある。看板だけは良く目にしていた。

扉を見る。隣は有名ラーメン店。美味いんだろうな。
でも今日の僕は冷たいのが良いんだ。
扉の前に立つ。
‥‥‥
「左に引いてください」(←暑さのため微妙に文言は覚えてない)
自動じゃなかった。

扉を開けてぼう然。

‥‥‥僕のような若造がこんな所に来てもよろしいので御座いましょうか?
絨毯敷きの床。
広いフロアに並ぶレトロなテーブルとソファー。
アンティークなシャンデリア。

どこの英国サロンですか?

でも僕ももう立派なジェントルミャン。
そこは勇気を出して社交界に一歩足を踏みいれた。手近なテーブルに灰皿を確認して着席。
すぐさまキャッシャーでお客の対応を終わらせた女性が水とメニューを持ってきてくれた。

‥‥‥よかった。普通の喫茶店だった‥‥‥

ほっとしながら灰皿があるのについクセで確認してしまう僕。
「タバコ吸ってもよろしいですか」
「え?はい、どうぞ」

戸惑われた。

水を一口飲み、タバコを深く吸いこんでやっとひとここちつき、心はもう「ラーメンサラダ」なのだが、ざっとメニューに目を通す。
なぜならば先程キャッシャーで支払をしていた人が「5千??円になります」などと言われていたからだ。
やっぱりここは、英国サロ‥‥‥んなわけはなく、メニューは時代を感じさせる風格で、ならぶ料理の名前も

カツ弁当  ‥‥‥え?

なんかそばとかもありますが。

あ、普通にカレーとかパスタとかデザート(かなり種類有り)もあり、コーヒーも色々あります。
お値段も普通に喫茶店だった。ほっ。

こりゃあ、やっぱりラーメンサラダ。そう思いながら最後の一枚を捲る。
これは‥‥‥デザート、で、ございますか?_f0065721_23353276.jpg

ちょっとまった。
ねえ、それデザートじゃないよね。
あんかけ焼きそばとか、ラーメンサラダとか、山菜そばとかかいてあるよ、ねえ。

色々と圧倒されながらも、無事ラーメンサラダを注文し、一息つくとわりとすぐ出てきた。
時々メニューは立派だけど‥‥‥ということもあるけど、メニュー通りだった。
味もサッパリとしてて、とても美味しかった。
ひとここちつくと余裕が出てくる。ここはかなり甘味にも力を入れているようだ。というか、甘味に力をそそぎ込んでるような。
写真もすっごいレトロなプリン・ア・ラ・モードとか、なんか生クリーム凄そうななんかメロンのスゴイのとかキウイのスゴイのとか(さすがに写真撮りまくれなかった。申し訳ない)チーズケーキのスゴイのは「カレーのルーを入れる容器」に入ってる。

それは力、入れ間違ってる。

とりあえずあまり甘い物は(というか生クリームが)駄目な僕は「ヨーグルトパフェ」を頼んでみた。
いい歳した男が「ヨーグルトパフェだよ。自分でキモくなったよ。
でも時々は童心に返るのもまた、ジェントルミャン。
またもわりとすぐさま出てきたパフェのグラスは懐かしい「洋食屋」で子どもの頃「僕ぱへ食べたい、ちょこぱへ食べたい」とか言っていた頃のアレだ。
ああ、何もかにもが懐かしい。何もかにもがアンティーク。

お客様もアンティーク。

パフェを食べ、のんびり食後の一服を楽しみながらまわりを見わたすと「カルチャーやボランティアに関心をお持ち風の奥さま達がよそいきの恰好で」集っていた。

店員さんは大変感じの良い方でした。
接客もマナーも。
ちらりとみえたダンディーな店員の方もナイスミドルな感じ。
なにげに、気に入ってしまったかも知れない。
たまにはここの懐かしいパフェでセンチメンタリズムに浸りたい、などと考えながら、

実はその後、僕はメイドカフェに潜入しようかとか考えていた。
by masuo_anago | 2006-05-15 23:47 | アナゴのつぶやき