ある親子の会話
2006年 07月 04日
父「ほらみてごらん、凄く沢山星が見えるよ」
息子「ほんとだ!でも夕焼けも綺麗だったよ」
‥‥何処のNHKドラマ?!
いや~、作られたような美しくおだやかな情景にちょっとビックリしましたよ。
その後の会話は通りすぎてしまったために聞こえませんでしたがアナゴ的にはこうだと思います。
息子「‥‥ねえお父さん、今度はいつ会えるの?」
父「お前が会いたいと思えばいつだって会えるさ」
息子「ふぅん‥‥」
たぶんあれですよ、離婚した妻は息子が父親に会うのをあまり良く思っていないんですよ。
で、月に一回とかしか会えない。
今日は1か月ぶりに父親に会いに来たんですよ。
久し振りに会った親子は川原へキャッチボールにでかけたわけです。そろそろ日も傾いてきました。お別れの時間なのです。
父「もうそろそろ帰らなきゃな」
息子「‥‥うん‥‥あ、お父さん、夕焼けだ」
父「‥‥明日も、晴‥‥だなあ‥‥。さ、早く帰らないと母さんが心配するぞ」
息子「しないよ。だってお母さん仕事で遅いもん」
父「そうか、母さんも大変なんだな。じゃあ家の近くまでパパ送っていこうか。サイクリングだな」
息子「うん!」
そして帰り道、ゆっくり自転車を走らせながら運動会の徒競走で一位だったこととか、フォークダンスでペアを組んだゆかりちゃんはちょっと強引に引っぱるから踊りにくかったんだとか、でもそんなゆかりちゃんのことをそんなに嫌いじゃないんだとか他愛ない話をするんですね。
そしていちいち「すごいな!」とか「そうなのか」とか相づちをうちながら聞く父親が、実は営業の途中でこっそり運動会を覗いていたのでそんな息子の話すことのほとんどを知っていることは、父親と父親のことを良く理解してくれている同僚のシマモトさんだけの秘密なのです。
‥‥ちょっとそろそろこの辺で誰か僕の妄想を止めて。