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どーも奥さん、アナゴです。フグ田君、まあまあ30分だけ、な!


by masuo_anago
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さよならの話 <長い長いさんぽ:須藤 真澄>

長い長いさんぽ ビームコミックス
須藤 真澄 / エンターブレイン
スコア選択: ★★★★★

だめだ。
やっぱだめ、こういう話しは。
とても人にはお勧めできない。
作品として「良いか」「悪いか」と問われれば僕は迷いなく「良い」といえる。

だけど。
‥‥‥読んで欲しいけど‥‥‥たぶんつらい。

正直よそさまの猫なのだが、「ゆず」「ゆずとまま」などをかなり昔から読んでいた読者にとって「よそさまのお宅の」猫では、もはやないのだ。
動物を飼っていると、だれしもが思うのではないだろうか。
「いや、うちの子はまだまだ元気」
そんなわけは、ないのである。

いずれは、死ぬのだ。

しかし正直僕も思っていた。ゆずが死ぬことなどないと。
なぜならば、マンガの中の猫だからだ。マンガの中では年を取らない。お別れなどない。
まさかそれがいきなりリアルに「死」として突き付けられるとは思わなかった。
絵がやたらとかわいらしいから、この下敷きとして「現実」があると忘れていたのだ。
マンガという形を取っているけれどもこれは、架空ではないのだった。そうだった。

忘れていたのだ。いや、考えてもいなかった。

話しは、一度読んでみた方がいい。
動物を飼っている人は、心構えとして読んでおいたほうがいいかも知れない。

しかし、「ゆず」の本として読むのはやめた方がいい。
たぶん、つらい。
うかつにますびさんの表現には伝達力があるので、つい当事者の気持ちになってしまう。
かなり、きつい。

よくよく覚悟してから読んでください。
オススメの一冊ではあります。

※※※
僕は前に「山岳遭難もの」「航空機事故もの」などのドキュメンタリー本を読み漁っていた時期がありました。
そのころの息苦しさに似ています。
生と死と、後悔や苦悩がいりまざった心境とでも申しますか‥‥‥「のどの奥に、なにか重い塊がつまっていて息苦しい」そんな感じです。

読みたいから読んだ。読んで良かったと思った。読まなければ後悔しただろうと思った。
でも、
読まなければ良かったのかも知れない。
知らなければ良かったのかも知れない。
そんな想いです。

ますびさんが新たな家族を得て、元気に、また新しいコミックスを僕達に送りだしてくれると信じています。
でも前のようなあっけらかんとした気持ちには、ますびさんも、僕らも、きっとなることは出来ないのだろうと思います。
by masuo_anago | 2006-03-30 23:25 | アナゴのアニメ・マンガ話